ロレックスは高級時計の代名詞として知られている時計ブランド。ブランドとしての地位だけでなく、高精度と高い堅牢性で人気を集めています。
しかし、そんな堅牢さを備えたロレックスでも、定期的なメンテナンスであるオーバーホールが必要です。
オーバーホールは正規店や時計修理店で受け付けていますが、「どこに依頼すればよいのかわからない」という方もいるかと思います。
そこで今回は、ロレックスの修理やオーバーホールにおすすめの時計修理店を厳選して、4つ紹介したいと思います。
ロレックス正規店での修理・オーバーホール料金は?
ロレックスの修理・オーバーホールをするには、正規店と時計修理店に依頼する2つの方法があります。
正規店への依頼とは、ロレックスを販売する【日本ロレックス】に依頼することで、純正パーツを使っている点と販売元に修理を依頼するという安心感がある点がメリットです。その一方で料金が高額で納期が2~3ヶ月かかるというデメリットもあります。
次の表は、日本ロレックスと時計修理店の平均オーバーホール料金を比較したものです。
ロレックスモデル名 | 正規店オーバーホール料金 | 時計修理店オーバーホール料金(平均) |
---|---|---|
デイトジャスト(16200、116200) | 47,520円~ | 25,000~30,000円前後 |
サブマリーナ ノンデイト(14060、14060M、114060) | 47,520円~ | 25,000~30,000円前後 |
サブマリーナ デイト、シードゥエラー(16800、16610、116610LN、116610LV、16660、16600) | 48,600円~ | 25,000~35,000円前後 |
エクスプローラーⅠ(14270、114270、214270、124270) | 46440円~ | 25,000~30,000円前後 |
エクスプローラーⅡ、ミルガウス(16570、216570、226570、116400、116400GV) | 48,600円~ | 25,000~30,000円前後 |
GMTマスターⅡ(16710、116710) | 48,600円~ | 30,000~40,000円前後 |
デイトナ(16520、116520、116500LN) | 60,000円~ | 35,000~45,000円前後 |
※2020年5月時点 価格はすべて税抜です。
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また、オーバーホールをすると複数の部品交換が発生することが多いです。その場合、交換部品ごとに追加料金がかかります。正規店でも時計修理店でも関係なく、時計の状況により部品交換は発生します。
まれに「HP記載価格よりも高かった!」という口コミを見かけますが、あくまでHP記載の価格は基本料金です。ここに記載している価格より2~3万プラスされるということを事前に認識しておきましょう。
とくに正規店の場合、すべて純正部品を使っているため費用が高額になる傾向があります。交換部品だけで5万円以上かかるということも珍しくありません。
ロレックス正規店のポイント
- 正規店ならではの安心感がある
- 民間の修理業者よりも料金が高い
- オーバーホール後の保証期間は2年
ロレックス正規店はこんな方におすすめ
- 安心して時計を預けたい方
- 純正部品にこだわりがある方
- 料金が高くても安心を重視する方
ロレックスの修理・オーバーホールにおすすめの時計修理店
ロレックスの修理・オーバーホールを行うもう一つの方法が、民間の時計修理店への依頼です。
時計修理店は、名前の通り時計修理を専門に請け負う企業であり、正規店よりもオーバーホール料金を安くできるのが大きな特徴です。
しかし時計修理店は数が多くある分、時計修理の技術力や接客サービスの質に大きなバラつきがあります。そのため、大切な時計のために、時計修理店の力量を見極めことが大切です。
ここでは、数ある時計修理店のなかでもロレックスの修理・オーバーホールに特に定評のある時計修理店を紹介します。
時計修理の千年堂
時計修理の千年堂は、全国の時計技師や時計工房と提携することで低価格を実現している時計修理店です。多くの時計技師や時計工房を抱えているため、それぞれの得意分野やブランドを精査して依頼してくれます。
そのため正規店よりもリーズナブルな価格でも、メーカーに引けをとらない技術で修理やオーバーホールを依頼することができます。またロレックスの部品は、原則として純正部品を使用している点もポイントです。
オーバーホール・修理後の保証は1年間(アンティークは6ヶ月、特殊機構など除く)あるため、万が一の不具合の際でも安心できます。多くの時計修理店の保証期間は3~6ヶ月が多いため、1年間の保証期間は千年堂の自信の現れと言えるでしょう。
また修理依頼前には、依頼に関しての要望をしっかりと聞いてくれます。例えば「ケースの外側の傷はとってもベルトの傷は残してほしい」や「父親の形見なので極力パーツを交換せずに修理してほしい」など。こういった要望にしっかりと耳を傾けてできるだけ要望に沿ったオーバーホール修理をしてくれるのは、大きな魅力と言えるでしょう。
時計修理の千年堂のおすすめポイント
- オーバーホール修理後の保証期間が1年
- 全国の時計技師・工房と提携
- オーバーホール修理に関する要望を聞いてくれる
時計修理の千年堂のオーバーホール料金
時計の種類 | オーバーホール料金 | 仕上げ(磨き)料金 |
---|---|---|
機械式時計 二針・三針 | 31,900円~ | お問い合わせ |
機械式時計 クロノグラフ | 42,350円~ | お問い合わせ |
※すべて税込価格
当サイト編集部では、千年堂さんに取材をさせていただき、その評判について詳しくチェックして以下の記事にまとめています。
WATCH COMPANY
WATCH COMPANYの大きな特徴は、オーバーホールの納品が最短2週間という短納期を実現していること。通常オーバーホールには、1~3ヶ月ほどかかり速さを売りにしている時計修理店でも3~4週間ほどが一般的です。そんななかでもWATCH COMPANYは2週間という短納期を実現しています。
この秘密は多数の時計技師が在籍し、見積が承認されたらすぐに時計修理に取りかかれることにあります。オーバーホールの時間がかかる理由の1つとして、技術者の手が空かず、順番待ちが発生していることが挙げられます。
WATCH COMPANYでは順番待ちを発生させないシステムと豊富な技術者を抱えているため、短納期を実現することができます。その数は、月間1800本以上のオーバーホールができるというほどです。
オーバーホールの順番待ちを減らし、その分技術者による点検や最終調整に時間をかけることで、短納期でありながら高い品質を実現しています。また通常、時計修理と磨き加工は同じ技術者が行いますが、WATCH COMPANYでは磨き専門の職人が在籍しています。そのため他店よりも丁寧で繊細な仕上げを実現しています。「短納期かつ高品質な時計修理店に依頼したい」という方におすすめです。
WATCH COMPANYのおすすめポイント
- オーバーホールの納期最短2週間を実現
- 仕上げ加工専門の職人が在籍
- 年間受託本数20,000本の豊富な修理実績
WATCH COMPANYのオーバーホール料金
時計の種類 | オーバーホール料金 | オーバーホール+仕上げ(磨き)料金 |
---|---|---|
手巻き時計 | 25,300円 | 36,300円 |
自動巻き時計3針 スポーツモデル | 25,300円 | 36,300円 |
デイデイト | 27,500円 | 38,500円 |
コスモグラフデイトナ | 38,500円 | 49,500円 |
※すべて税込価格
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当サイト編集部では、WATCH COMPANYさんに取材をさせていただき、その評判について詳しくチェックして以下の記事にまとめています。
リペスタ
リペスタは、見積り無料・往復送料無料が特徴の時計修理店です。オメガやカルティエといったさまざまな時計ブランドの修理・オーバーホールを受け付けていますが、そのなかでも特にロレックスの修理・オーバーホールに力を入れています。ロレックスの修理・オーバーホールのための充実した設備や専門技術を持っています。
また中間業者を挟まず所属している技術者に修理を任せているため、余計な費用がかからず低価格を実現しています。手巻き時計は19,800円、自動巻き時計は27,500円で、正規店よりも5割近く安い価格でオーバーホールを依頼できます。
低価格でもロレックスの純正部品を使っているため、安心して修理を依頼できます。オーバーホール料金が安い時計修理店のなかには、純正品ではないジェネリックパーツを利用しているところもあります。
リペスタでは、徹底的にムダを排除することでコストを削減しているため、こういった技術力や部品代など重要なところの費用は削っていません。そのためリーズナブルな価格で高品質なサービスの提供を実現しています。
リペスタおすすめポイント
- 見積り無料・往復送料無料なので気軽に依頼できる
- ロレックスのオーバーホールが19,800円~の低価格を実現
- ロレックスの純正部品を使用している
リペスタのロレックスオーバーホール料金
時計の種類 | オーバーホール料金 | 仕上げ(磨き)料金 |
---|---|---|
手巻き時計 | 19,800円 | 37,400円 |
自動巻時計 | 27,500円 | 45,100円 |
※すべて税込価格
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CIEN
CIENは、高い技術力が特徴の時計修理店です。元ロレックス技術者や技術歴20年以上など、確かな技術力を持った技術者たちによる修理・オーバーホールをリーズナブルな価格で受けることができます。
自社の時計工房を持ち時計修理だけを専門に行っているため、余計な手数料がかからずコスト削減を実現しています。そのため正規店と比較して最大6割近く安い価格でオーバーホールを可能としています。
また時計修理を専門とし時計修理以外に時間を費やさないため、納期も早く約3週間で納品が可能です。CIENの仕上げ加工は時計修理と分業しているため、新品仕上げの品質が高い点も魅力です。
ケースサイドやベルトの目立つ傷でも、丁寧に磨き上げることで新品のような仕上がりにすることができます。仕上げのなかでも、鏡面仕上げとヘアライン仕上げを巧みに使い分ける技術力の高さは、CIENならではと言えるでしょう。
また、オーバーホールとセットで新品仕上げを依頼すると、通常22,000円の仕上げ料金が半額以上安くなるため、オーバーホールのついでに一緒に依頼するのもおすすめです。料金と品質と納期、それぞれのバランスがとれた時計修理店です。
CIENのおすすめポイント
- 元ロレックス技術者や技術歴20年以上の時計技師が在籍
- オーバーホール約3週間の納期を実現
- 仕上げ加工専門の技術者が在籍
CIENのオーバーホール料金
時計の種類 | オーバーホール料 | オーバーホール+仕上げ(磨き)料金 |
---|---|---|
手巻き時計 | 25,300円 | 36,300円 |
自動巻き時計3針 スポーツモデル | 25,300円 | 36,300円 |
デイデイト | 27,500円 | 38,500円 |
コスモグラフデイトナ | 38,500円 | 49,500円 |
※すべて税込価格
ロレックスの腕時計にオーバーホールは必要か?
「ロレックスほどの丈夫な時計であればオーバーホールはいらないのではないか」こういった意見をたまに耳にします。
確かにロレックスの堅牢性と精度の高さは、数ある時計ブランドのなかでも群を抜いていますが、ロレックスのような丈夫な時計でもオーバーホールは必須です。
ほとんどのロレックスは、機械式時計といって100以上の小さな部品がいくつも組み合わさって成り立って動いています。そのため、そのうちの1つに不具合が発生すると、それに組み合わさっている部品にも連結して悪影響が及んでしまうことがあります。
現在は問題なく動いていても、時計内部では小さな不具合が発生していることもありうるのです。
そのため時計の技術者による定期的な時計内部の点検が必要です。機械を分解し、一つ一つの部品を点検することによって、小さな不具合も早急に発見し対処することができます。
もしオーバーホールをせずに放置してしまうと、最初はわずかな不具合でも時間が経つにつれて時計全体に悪影響が広がってしまいます。そして気づいたときには、修理ができないほどのダメージになってしまったり、直せても高額な修理費がかかってしまったりします。
そのためロレックスであっても、定期的なオーバーホールが必須です。ロレックスのオーバーホールの推奨期間は、一般的に3~5年に一度と言われています。この期間にきちんとオーバーホールを行っていれば、問題なく使い続けられるでしょう。
もちろん、この期間内であっても不具合が発生することはあるので、そういった場合はなるべく早く修理に出すようにしましょう。
その場合、正規店である日本ロレックスは安心感と高い技術力がありますが、その分費用が高額で納期も長くかかります。
民間の時計修理店は料金と納期がかかりませんが、品質に差があるため優良な時計修理店を見極めるようにしましょう。ここで紹介した時計修理店は、ロレックスの修理やオーバーホールに定評があるため安心して依頼できます。
オーバーホールの見積り依頼だけなら無料でできるところも多くあるため、まずは気軽に見積を依頼してみると良いでしょう。