小銭を取り出したり、お釣りを受け取ったりの煩わしさがなく、スマートな支払いがウリのキャッシュレス。政府が導入の後押しをしていることもあり、今後もキャッシュレス化の勢いは衰えそうにありません。


そんなキャッシュレス時代の財布として、注目を浴びているのがフラグメントケース。支払に必要なカードや小銭、お札をコンパクトに収納することができる次世代の財布です。


フラグメントケースは、なんといっても身軽さが魅力です。スマホと一緒にフラグメントケースをガシっと鷲づかみにして、手ブラで外出することだってできます。


最近では、ルイ・ヴィトンやグッチなどのラグジュアリーブランドもフラグメントケースをこぞって取り扱うようになるなど、今後ますます注目のアイテムです。

【crafsto(クラフスト)】シェルコードバンのフラグメントケース


さて、そんな中見つけたのがcrafsto(クラフスト)のフラグメントケース。大人でも使えるしっかり目のフラグメントケースを探していたところ、なんとシェルコードバン製のものを見つけて一目惚れ。思わずその場でポチってしまいました。


crafsto(クラフスト)と聞いて、その名前にピンとくる人はまだ多くないかも知れません。それもそのはず、crafsto(クラフスト)は、2020年に創業した非常に新しいレザーブランドなのです。


新しいブランドながらcrafsto(クラフスト)は、商品を長く使い込んでもらうことを前提とした『未来のヴィンテージ「FUTURE VINTAGE」』という商品づくりのコンセプトを掲げています。


飽きこないデザインであること、堅牢であること、アフターフォローがしっかりしていること、愛着を持てる商品でありブランドであることなど、ユーザーが製品を長く使い込むブランドになるにはいくつかの条件があります。その高いハードルを敢えて掲げているcrafsto(クラフスト)には、ものづくりに対する強い拘りを感じますよね。


今回買ったのはシェルコードバンのフラグメントケース。色はダークブラウン。詳細は下の商品説明の通りです。

  1. Shell Cordovan シェルコードバン フラグメントケース 31,350円(税込)

    横幅14㎝×縦幅8㎝×最大厚み1.1㎝
    約45g
    本体:シェルコードバン (馬革:米国Horween社製)
    内装:タンニン鞣し革(牛革)、コットンとレーヨンの混合生地
    ファスナー:YKKエクセラ
    カードホルダー×4 小銭入れポケット×1
    色:ブラック、ダークブラウン、ブラウン ※写真はダークブラウン

crafsto(クラフスト)から送られてきた箱がステキでした


crafsto(クラフスト)で商品を購入すると、この箱が送られてきます。crafsto(クラフスト)のブランドの世界観を表すステキなデザインの箱でした。


そして、箱を開けるとcrafsto(クラフスト)からのメッセージが。


中には、こんな箱が入っていました。ブランドからのメッセージが記されています。


はい、ようやくご対面。シンプルながら気品のあるこの姿。んーーー。いいですね。メチャクチャ気に入りました。一生使い続けられるような品質の高いものを買うことができて大満足です。

crafsto(クラフスト)が使用するシェルコードバンは米国Horween社製

シェルコードバンは、馬のお尻の部分の革ですが、1頭の馬から取れる量が少ないためとても希少価値があります。そのため入手するのが難しく、革のダイヤモンドとも称される高級革です。


crafsto(クラフスト)が使用しているのは、シェルコードバンの中でも別格といわれるほど高い品質を誇るHorween社(ホーウィン)のもの。


Horween社(ホーウィン)は、アメリカにある創業100年を超える歴史あるタンナー(革のなめし業者)で、オイル仕上げのコードバンを開発したことでも知られています。


Horween社(ホーウィン)では、一般的な加脂作業よりも遥かに長い時間をかけ、革の内部にまでたっぷりとオイルを染み込ませて、他にはない質感と光沢をもつ最高級の『シェルコードバン』を製造しています。

crafsto(クラフスト)の工房にいってきました


今回購入したフラグメントケースがとても気に入ったので、他のアイテムも見てみようとcrafsto(クラフスト)の工房兼店舗に行ってみました。


crafsto(クラフスト)の工房は東京都の蔵前にあります。蔵前といえば浅草に近く、墨田川が流れ、オシャレなカフェが多いスポットとして注目を浴びていますが、革製品に関わるものなら何でも揃う「革職人の街」としても有名です。


革製品を専門とするお店がたくさんある蔵前の一角にcrafsto(クラフスト)はあります。


蔵前駅から、街並みを眺めながらのんびり歩いて6~7分でcrafsto(クラフスト)に到着。入口横にあるレトロな自転車が目印です。


工房兼店舗なので、手前に商品が並べてあり、奥は職人さんの作業スペースになっています。レザーアイテム好きなら、そこにいるだけでワクワクする空間です。


職人の太田さんがずっと仕事をしていました。太田さんは2020年現在32歳の若手ですが、15年以上の革製品製造の経験があり、欧州メゾンブランドなどで修理やパーツ製作を手がけたこともある高い技術を持つ職人さんです。


crafsto(クラフスト)では、サイトだけでなく、店舗でも商品を購入することができます。実際に手に取りながら選ぶことができるので、自分の目で確認してから購入したい人にはオススメです。



店舗に行くには予約が必要です。サイトにある「来店予約をする」ボタンを押すことで申し込むことができます。

crafsto(クラフスト)シェルコードバンのフラグメントケースの良い点・悪い点


さて、crafsto(クラフスト)シェルコードバンのフラグメントケースを購入してからしばらく経ちました。購入を検討している人のために、商品に関する率直な感想をまとめてみます。


まず、よいところ、気に入っているところから。

  • シェルコードバンのフラグメントケースは他にほとんどない
  • 様々なブランドが、フラグメントケースを展開していますが、シェルコードバンで作られたフラグメントケースはほとんどありません。他の人が持っていない高級品を持つというのはなかなかよいものです。

    シェルコードバンの柔らかでしっとりとした手触りが最高に心地よく、カバンからフラグメントケースを取り出す度に嬉しくなってしまう程です。革の匂いも気に入っていて、よくクンクン嗅いでます。

  • ファスナーの使い心地がよい
  • crafsto(クラフスト)のフラグメントケースには、YKK製の最高級ファスナー『EXCELLA(エクセラ』が使われています。最高級だけあり、その使い心地は滑らかで全く引っ掛かりがありません。ファスナーを開ける時のジーという音や、手応えさえ心地よいです。使っていて安心感があるファスナーです。

  • 最高の品質のものを所有しているという満足感
  • 「最高の品質のものを所有している満足感」実はこれが全てかもしれません。フラグメントケースは機能としては単純なので、「使いやすさの満足」を提供するのはさほど難しいことではないかもしれません。しかし、crafsto(クラフスト)シェルコードバンのフラグメントケースは、更に「所有する満足」を提供することができるアイテムです。



続いて、crafsto(クラフスト)のシェルコードバンフラグメントケースをしばらく使ってみて、気になったところです。

  • crafsto(クラフスト)のロゴが入っている面
  • 下の写真の通り、crafsto(クラフスト)のフラグメントケースは、カードスロットがある面にcrafstoのロゴが刻印されています。でも、こっち(カードスロット)側ってあまり見られたくない面ではありませんか?

    AMEXのプラチナのようなステイタスのあるクレジットカードを持っている場合は、券面側を見せたいなんてこともあるかもしれませんが、ほとんどの場合あんまり見せたくない面だと思うのです。収納しているカードのデザインがどうしてもバラバラになるから統一感がなく美しくないと思っちゃいます。


    なので、ロゴが刻印されている面が、上の写真の側だったらよかったのにと思いました。

    ただ、crafsto(クラフスト)の場合、ロゴが小さく控え目に入っているのがとてもいいですね。デカデカとしたロゴマークでごまかすことなく、革本来のよさを思う存分に味わってもらおうというものづくりの姿勢がデザインに現れています。

  • やっぱり現金は必要
  • フラグメントケースを使ってみると直面するのが、やっぱり現金は必要という問題です。今の日本では完全なキャッシュレスはまだ難しいんですよね。個人的に好きな立ち飲み系のお店など、特に小さな飲食店はキャッシュレスに対応していないことが多いです。フラグメントケースにいくらかお札を入れているので、支払はなんとかなりますが、お釣りの小銭に困ることになります。


    フラグメントケースはこの薄さと身軽さが魅力ですから、小銭をたくさんいれてモッコリさせたくないです。

    でもこれは、crafsto(クラフスト)に限らず、フラグメントケースを使う時の問題ですね。こまめに小銭を交通系ICカード(PASMO)にチャージすることで解決できます。実は10円からチャージすることができるんですよ。

    自分の場合は現金支払用に、もうひとつcrafsto(クラフスト)でミニウォレットを買っちゃおうかと考えています笑


crafsto(クラフスト)のフラグメントケースを使い始める時にやること

フラグメントケースを使い始めるにあたって、まずやるべきことは、収納するカードを厳選することです。


これまで、長財布など収納力バツグンの財布を使っていた場合は特に苦労するかもしれませんが、シンプルで薄いというフラグメントケースのメリットを活かすために、頑張って考えてみてください。


自分も考えに考えて、クレジットカード、メインバンクのキャッシュカード、交通系ICカード(PASMO)の3枚を入れることにしました。


メインバンク以外のキャッシュカードとか診察券やポイントカードなども、持ち運びしていればいざという時に便利なのですが、ここは利用頻度を優先して取捨選択。



カードスロットは4つありますが、3枚入れた時が一番カッコよく見えるので、見た目重視で3枚だけ収納することにしました。



この光沢! ずっと見ていられます。ツルっとして、しっとりしている肌触りも最高です。ずっとナデナデしてます笑

crafsto(クラフスト)フラグメントケースを買うには

crafsto
SHELL CORDOVAN シェルコードバン フラグメントケース
31,350円(税込)

最高級革シェルコードバンでつくる新感覚のキャッシュレス財布

■サイズ 外寸=横幅14×縦幅8×最大厚み1,1㎝
■重さ 約45g
■素材 本体=シェルコードバン (馬革) 内装=タンニン鞣し革(牛革)、コットンとレーヨンの混合生地 ファスナー=YKKエクセラ
■機能 カードホルダー×4 小銭入れポケット×1
■カラー ブラック / ダークブラウン / コニャック
crafsto
BRIDLE LEATHER ブライドルレザー フラグメントケース
17,820円(税込)

使い勝手と美しさを保つオリジナルな構造設計

■サイズ 外寸=横幅14×縦幅8×最大厚み1,1㎝
■重さ 約45g
■素材 本体=ブライドルレザー(牛革) 内装=タンニン鞣し革(牛革)、コットンとレーヨンの混合生地 ファスナー=YKKエクセラ
■機能 カードホルダー×4 小銭入れポケット×1
■カラー ブラック / ダークブラウン / ネイビー

crafsto(クラフスト)シェルコードバンのフラグメントケースは、公式WEBサイトもしくは店舗で購入することができます。この記事を参考にポチるのもいいですが、店舗に足を運んで商品を見ながらあれこれ選んでみるのも楽しいと思います。

crafsto(クラフスト)のフラグメントケースの選び方

crafsto(クラフスト)のフラグメントケースのラインナップは、シェルコードバンとブライドルレザーの2種類。サイズは全く同じですが、カラー展開が異なります。


シェルコードバンは、ブラック、ダークブラウン、コニャックの3種類。ブライドルレザーは、ブラック、ダークブラウン、ネイビーから選べます。


色の選び方ですが、エイジングを楽しみたい方は、明るめの色がオススメです。エイジングさせたくない方は、反対にダークなカラーを選ぶとよいと思います。


また、ブラックはシャープでスタイリッシュ、ダークブラウンはナチュラルなど色から受けるイメージを考えつつ選んでみてはいかがでしょうか。


値段は、シェルコードバン31,350円(税込)、ブライドルレザー17,820円(税込)と結構違うので、ご自身の予算に合わせて選んでもよいと思います。


シェルコードバン、ブライドルどちらも使い続けることで、経年変化による美しい艶を楽しむことができます。


ただ、個人的には、自分でも購入したシェルコードバンがオススメです。シェルコードバンは、定期的なケアによりとても自然な透明感が出てきます。今から楽しみです。

crafsto(クラフスト)のアイテムは永年無償修理

最後になりますが、crafsto(クラフスト)では、商品購入以降永年で製品の無償修理を行っています。これは安心ですよね!


無償修理の内容は以下の通りです。

  • 縫製箇所のほつれ直し
  • のり剥がれ部貼り直し
  • ファスナー引き手取り付け
  • 金具打ち直し
  • ホック交換
  • コバ塗り直し(10cm以内)
  • キーケース金具交換(金具パーツ代は有償)
  • ジッププル作製交換 ほか

先日、某ハイブランドの財布を修理に出したのですが、修理費用は20,000円でした。それを考えると、永年無償修理を保証しているcrafstoはかなりユーザーファーストなブランドだといえますね。