この記事では、工業デザイン大国デンマークやノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどの北欧のファッションウォッチブランドを紹介します。
北欧デザインの時計の特徴は、「おしゃれでシンプルで、かつ機能的」。それに、気軽に買える価格のものが多いです。
ここでは、何の根拠もなしにブランドをズラズラと並べることはしません。ランキングの基準をハッキリさせて、なぜ載せたのかわかるようにしています。また、紹介するブランドの世界観が分かるように、ブランドビデオが公開されている場合はリンクを貼っています。
プレゼント用にも、自分使いにも「北欧デザインのメンズの時計」を探している方は、ぜひご覧ください。
【2021年版】北欧デザインのメンズ時計ブランドランキング
北欧のメンズ時計ブランドの人気ランキングを紹介します。
「人気=インターネットでの検索量」と考えて2021年1月時点のブランド名での月間平均検索量で、北欧デザインのメンズ時計ブランドのランキングを作りました。
Googleで、ブランド名を検索された回数をベースにランキングを作っています。
たとえば「ダニエル・ウェリントン」「DanielWellington」など同じブランドを異なったキーワードで検索された場合でも、一つのブランドとしてカウントしています。
1位:DW DanielWellington ダニエル・ウェリントン(前回1位)
1位はDanielWellington(ダニエル・ウェリントン)。前回と変わらず不動の1位です。
DanielWellington(ダニエル・ウェリントン)を街で見ない時はないくらい流行ってますよね。ダントツの人気でした。
DW DanielWellington ダニエル・ウェリントンとは
Daniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)は、2011年、スウェーデンで創設されました。世界一周旅行に出かけたブランド創始者のフィリップ・タイサンダーが、旅先で出会った英国人紳士に影響を受け立ち上げたブランドです。この英国人こそ、ブランド名ともなったDaniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)ですが、使い込んだヴィンテージのNATOバンドを腕時計のベルトとして付ける事を好んでいたそうです。
ちなみに、NATOストラップとはこちら。NATO軍が使用している腕時計のストラップです。1970年代に英国海軍が使い始めたとされています。
英国人紳士に影響を受けたブランド創始者のフィリップ・タイサンダーは、無駄な機能を入れず、シンプルで薄くてエレガントな、カラフルなNATOバンドにも、上品なレザーバンドにも調和する時計を開発しました。これがDaniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)の始まりです。
フォーマルにもカジュアルにも、使い勝手がよく、利用シーンを選ばないDaniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)の時計は、なんと誕生からわずか2年で、1億5000万本以上も売れました。
日本に上陸したのは2014年のこと。その後1年で、またたく間に楽天市場などで売上1位常連の存在に。今日の、シンプルでユニセックスな北欧時計のブームを作り出しました。現在では、日本の有名なファッション雑誌のほぼ全てに掲載されるほどの人気です。 山田優さんなど多数の芸能人、ファッションモデル、スタイリストのようなファッション感度の高い人が愛用しています。
人気の北欧時計を持ちたいなら、DanielWellington(ダニエル・ウェリントン)がオススメです。
DW DanielWellington ダニエル・ウェリントンブランドビデオ
2位:Skagen スカーゲン(前回2位)
2位はSkagen(スカーゲン)。こちらも前回と変わらずの2位です。
今日の北欧時計ブームの先駆けとなった、北欧を代表する時計ブランドで、最近ではスマートウォッチも展開しています。
Skagen スカーゲンとは
Skagen(スカーゲン)は、1989年、デンマークで生まれました。ブランド創始者は、デンマーク人のヘンリック夫妻。夫のヘンリック・ヨーストは、有名なビール会社「カールスバーグ」で働いていましたが、妻のヘンリック・シャーロットとデザイン会社を設立したのがこのブランドの始まりです。
ブランド名の由来は、デンマーク最北端の地名「Skagen:現地語でスカーイェン」にあります。地図で見てみると、北海にぴょこっと飛び出した小さな海辺の町。
北海とバルト海の海流がぶつかり合うスカーイェンは、漁業と芸術、そしてグルメの町だそうです。
Skagen(スカーゲン)は、いわゆる「北欧デザイン」を象徴するブランドです。必要のない装飾はなくして、余計な部分はできるだけ削ぎ落とすのが基本的な考え方です。
高いデザイン性と確かな機能性を兼ね備えたSkagen(スカーゲン)の時計ですが、20,000円から30,000円と大変リーズナブルな価格で手に入れることができます。オシャレに興味があって、良いものを安く買いたいという現代的な欲求を持った人に、Skagen(スカーゲン)は、ピッタリのアイテムといえます。
3位:Nordgreen ノードグリーン(前回10位)
3位に入ったのは、前回の10位から大躍進したNordgreen(ノードグリーン)です。
2018年に日本上陸した頃から注目して商品も購入していましたが、当時は、ここまで急激に成長するとは思ってもいませんでした。なんか自分がブランドを育てた(違う)みたいで嬉しいです笑
Nordgreen ノードグリーンとは
Nordgreen(ノードグリーン)は、2017年、デンマークの首都コペンハーゲンで設立されました。デンマークの伝説的なデザイナー:ヤコブ・バウナー氏(Jakob Wanger)の協力のもと、商品開発をスタートしています。Nordgreenはプロトタイプを商品化する際に、クラウドファンディングを利用。プロジェクト掲載開始2時間で目標金額を達成し、発売前から大きな話題になりました。
Nordgreen(ノードグリーン)のデザインは、北欧伝統のシンプルで機能的。ミニマルなデザインが好きな人にはぐっとくるでしょう。
Nordgreen(ノードグリーン)は2017年に設立され、日本での発売は2018年。当時は、一部の時計ファンがその存在を知っているだけでしたが、今や北欧時計の中では立派な人気ブランドになりました。これからも更に発展していくことが予想されます。
Nordgreen(ノードグリーン)レビュー記事
Nordgreen(ノードグリーン)を自腹でレビューした記事があるのでぜひご覧ください!
Nordgreen ノードグリーンブランドビデオ
4位:Bering ベーリング(前回3位)
4位はBering(ベーリング)。高品質な素材と本当に必要な機能にこだわりを持つブランドですが、前回の3位からワンランクダウンです。
Bering ベーリングとは
BERINGは2010年にデンマークで創設されました。ブランド創始者は、デンマーク人の冒険家Rene Kaerskov(レネ・ケルスコフ)。BERINGというブランド名は、ユーラシア大陸にあるシベリアと、アメリカ大陸にあるアラスカの間に位置するベーリング海峡に由来します。
■Bering(ベーリング)の素材
素材は、サファイアガラス、ハイテックセラミックなど高級時計で用いられる高品質のものを使用しています。特にサファイアガラスは、Bering(ベーリング)の全てのアイテムに採用。また、この価格帯でハイテックセラミック時計を製造しているブランドは世界でも稀です。
1,500以上のビッカーズ硬度を誇るSapphire Glassは、どんな衝撃にも耐え、傷を全くつけません。試しに一度コインでガラスを削ってみて下さい。どんなことがあっても美しい透明度を維持し続けるSapphire Glassなら、長年の使用も心配無用です。
ビッカーズ硬度とは、工業材料の固さを表す尺度の一種。正四角錐ダイヤモンドで作られた圧子を材料表面に押し込み荷重を除いた後に残ったへこみの面積から算出する。上記の表を見ると通常のガラスやアクリル等に比べサファイアガラスが圧倒的に硬度が高いことが分かる。
引用元: BERING オフィシャルサイト
Bering(ベーリング)のものづくりに対する自信は、全てのモデルに3年間の保証をつけているところからも分かります。保証期間は1年から2年がほとんどです。高い品質と機能的でシンプルなデザイン、そして普段の普段の生活で安心して使える価格。これらが評価され、Bering(ベーリング)はいまや世界50ヶ国以上で愛されるブランドとなりました。Bering(ベーリング)は、北欧時計の高いデザイン性だけでなく、素材や機能など、クオリティも重視する人にオススメのブランドです。
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Bering ベーリングブランドビデオ
5位:Arne Jacobsen アルネ・ヤコブセン(前回9位)
5位はArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)。北欧デザインブームに乗って前回の9位からランクアップしました。
Arne Jacobsen アルネ・ヤコブセンとは
Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)、デンマークの建築家であり、デザイナー。多くの優れた建物をデザインし、家具を設計しました。また、国際的な賞も多く授与されています。
Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)は、今日の北欧モダンデザインの祖と呼ばれており、まぁ、控え目に言って巨匠です。
Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)の腕時計は、「ルードブレ市庁舎」「デンマーク国立銀行」などでヤコブセンが設計した時計を忠実に再現し、腕時計サイズにしたものです。
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6位:Triwa トリワ(前回6位)
6位はTriwa(トリワ)。
Triwaという名前は、「Transforming the Industry of Watches」の頭文字を取って付けられました。
Triwa トリワとは
Triwa(トリワ)は、2007年に、スウェーデンの貴族出身である双子の兄弟と友人の2人が立ち上げました。Triwaという名前は、「Transforming the Industry of Watches」の頭文字を取って付けられたもの。「時計業界に改革を起こす」という名前にあるように、当時、ステータスや伝統にとらわれ過ぎていた時計業界に変革をもたらすことを目的として設立されたのです。そのため、Triwaは業界の古い慣習にとらわれることなく、時計業界以外の世界からインスピレーションを得ることで、販売形態、マーケティング、そしてデザインの新たな道を模索してきました。
Triwa(トリワ)のデザインは、時計自体が前に出てきて「俺が!俺が!」と主張するようなものではありません。オン、オフ関わらずファッションの一部として調和するシンプルなデザインです。この洗練されたデザインは、リリースされるとすぐにロンドンやパリ、ニューヨークなど、ファッションに敏感な大都市で注目を浴びるようになりました。そして現在、Triwa(トリワ)は世界25カ国、2,500店舗以上で展開しています。4人で始めた事業は、30人以上のスタッフを抱えるまでになりました。
文字盤にある“T”の文字は、王冠に見立てたロゴマーク。そして、Triwa(トリワ)は、スウェーデン王国のマデレーン王女が愛用している時計でもあります。日本では、嵐の櫻井翔さん、EXILEのSHOKICHIさん、俳優の佐藤隆太さん、モデルの桜井裕美など、ファッション感度の高い有名人が愛用しています。
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Triwa トリワブランドビデオ
7位:VEJRHØJ ヴェアホイ(初登場)
7位に入ったのはVEJRHØJ(ヴェアホイ)です。
日本上陸は2017年と比較的新しいブランド。そのため前回はランク外だったのですが、2021年の集計結果では、一気に圏外から7位にランクインしました。
VEJRHØJ ヴェアホイとは
VEJRHØJ(ヴェアホイ)は2013年にデンマークの首都コペンハーゲンで設立されました。VEJRHØJ(ヴェアホイ)の最も大きな特徴は、材料に木を使った時計だということ。木の温もりと金属のシャープさを合わせた、ナチュラルでスタイリッシュなデザインが特徴です。
VEJRHØJ(ヴェアホイ)は木を使っていると聞くと「ぶつけたりして壊れない?」と心配になる人がいるようです。しかしVEJRHØJ(ヴェアホイ)では、ケースなどのような衝撃を受けやすい部分には金属やレザーのような強い素材を使っているので、普通の使い方をしていれば、傷ついたり壊れたりする心配はありません。
VEJRHØJ(ヴェアホイ)レビュー記事
VEJRHØJ(ヴェアホイ)を自腹でレビューした記事があるのでぜひご覧ください!
8位:Jacob Jensen ヤコブ・イェンセン(前回8位)
8位はJacob Jensen(ヤコブ・イェンセン)
世界的なプロダクトデザイナーによる北欧時計ブランドです。
Jacob Jensen ヤコブ・イェンセンとは
Jacob Jensen(ヤコブ・イェンセン)は、デンマークを代表する世界的なプロダクトデザイナー。オーディオ、ラジオ、テレビのような工業デザインをはじめ、建築、自動車、家具、食器、そして腕時計など多様な分野のデザインを手がけ、その総数は500点を超えると言われています。自身の名前を冠したブランドであるJacob Jensen(ヤコブ・イェンセン)は、1958年に、デンマークのコペンハーゲンで設立されました。
Jacob Jensen(ヤコブ・イェンセン)がデザインしたプロダクトは、世界中で高く評価され、100以上のデザインアワードを受賞しました。また、ニューヨーク近代美術館には、19点ものデザインが納められています。
ブランド創始者であるJacob Jensen(ヤコブ・イェンセン)は、2015年に亡くなっています。しかし、1990年には既に、Jacob Jensen(ヤコブ・イェンセン)のマネジメントを、息子であるティモシー・ヤコブ・イェンセンに継承していました。CEOであるティモシーのもとで、Jacob Jensen(ヤコブ・イェンセン)は、今なお世界的なデザインスタジオとしての賞賛を受け続けています。
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9位:Corniche コーニッシュ(前回4位)
9位はCorniche(コーニッシュ)。
北欧時計特有のシンプルさだけでなく、気品を感じるデザインで人気上昇中のブランドですが、前回4位からランクダウンして9位という結果になりました。
Corniche コーニッシュとは
Corniche(コーニッシュ)は、スウェーデンのストックホルムで2012 年に設立されました。ブランド創始者であるニクラス・ロジャとフェリックス・ウィンクヴィストは、子供のころからの友人同士。2人のルーツであるフランスのコート・ダジュールの美しい海岸線や温かい夕焼けにインスピレーションを受けて、Corniche(コーニッシュ)は誕生しました。
Corniche(コーニッシュ)のデザインは、北欧時計ブランドらしくミニマルなものです。しかし、他のブランドとは少し違います。時針と分針のみの二針のすっきりとしたデザインですが、見てください、この二つの針のキレイなこと!! Corniche(コーニッシュ)のデザインが影響を受けた南仏コート・ダジュールの海を連想させる綺麗なブルーです。
ピンクゴールドのケースとオフホワイトの文字盤、そして、ブルーの針。他のブランドでは、なかなか見られないものですね。北欧のシンプルさと、欧州の気品を兼ね備えたCorniche(コーニッシュ)、人気の北欧ブランドの中で、他の人とちょっと違うものを持ちたい方にはオススメです。
≫ コーニッシュの時計をまとめて見る
Corniche コーニッシュブランドビデオ
10位:Kronaby クロナビー(前回7位)
10位はクロナビー。残念ながら前回7位から3つランクダウン。
クロナビーは、見た目はアナログ時計ですが、実はスマートウォッチです。スマートウォッチの流行に乗り遅れてしまった感じですね。
Kronaby クロナビーとは
Kronaby(クロナビー)の成り立ちは、他の北欧時計ブランドと大きく異なります。Kronaby(クロナビー)は、ソニーモバイル出身のエンジニアたちによって、スウェーデンのマルメーにおいて設立されたコネクトウォッチ専業の時計ブランドです。コネクトウォッチとはあまり聞きなれない言葉ですが、要はスマートウォッチのことです。
テクノロジーの発達にともない、わたしたちは、長時間液晶画面を見ながら生活するようになりました。Kronaby(クロナビー)の開発者たちは、朝から晩までスマートフォンに縛られている現状に窮屈さを感じ、見た目はアナログ時計のスマートウォッチを開発したのです。
Kronaby(クロナビー)は、ムーブメント、アプリ、クラウドサービスのすべてを自社内で開発しています。北欧のクラシカルな時計作りと最新の技術を合わせた新たな分野の時計を創造しているのです。
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Kronaby クロナビーブランドビデオ
北欧デザインのメンズ時計ブランドランキングまとめ
人気の北欧デザインのメンズ時計のブランドランキング2021年版に刷新してみました。今回のランクは、時計ファンとしての実感とほぼ同じで納得できるものでした。
今回のランキングは、「人気=Googleの検索量」として月間平均検索量が多い順にランキングを作りました。そのため、ネットでよく見かけるブランドが上位に来たという感じもします。
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